過敏性腸症候群(IBS)治療のための
フォドマップ食事療法プログラムfodmy(フォドミー)です。
今日はフォドマップ食事療法の基本的なことについてお伝えしたいと思います。
腸にいいといわれているものを食べているのにお腹の不調が改善しない…
そんなときに試したいのが「フォドマップ(FODMAP)食」です。
FODMAPとは
まず、FODMAP(フォドマップ)とはなにか?
FODMAPというのは、小腸では吸収されにくい発酵性の物質の頭文字をとったものです。
わたしたちが普段食事で摂っている果物や野菜、ナッツ、乳製品など様々な食品に含まれています。
F (fermentabale) :発酵性の
O (oligosaccharides) :オリゴ糖
D (disaccarides) :二糖類
M (monosaccharides) :単糖類
AND
P (polyols) :ポリオール
フォドマップ(FODMAP)を多く含む食品は「高フォドマップ食品」と呼ばれ、例として以下のようなものが挙げられます。
オリゴ糖:パン、絹ごし豆腐、納豆、きな粉、ごぼう、玉ねぎ、にんにくなど
二糖類:牛乳、ヨーグルト、豆乳など
単糖類:はちみつ、りんごなど
ポリオール:シュガーレス菓子、イチジク、えのきなど
これらの食品は、小腸で消化吸収されにくく
体の消化機能に刺激を与え、腸内活動に影響を与えるといわれています。
過敏性腸症候群(IBS)の方がフォドマップ(FODMAP)により症状を感じるまでのメカニズム
フォドマップ(FODMAP)が小腸に到達すると、ゆっくりと動き水を引き付ける
↓
それらが大腸に入ると、フォドマップ(FODMAP)は腸内細菌によって発酵され、結果としてガスを生成
↓
余分なガスと水は、腸壁を伸ばして拡張させる
↓
過敏性腸症候群の人は腸が非常に敏感であるため、腸壁を「伸ばす」と痛みや不快感を感じてしまう
過敏性腸症候群(IBS)の方が高フォドマップ食品を食べると、
このように腸への刺激から症状を誘発させてしまうことがあるんです。
そのため、食品による腸への刺激を抑制し、過敏性腸症候群の症状を緩和し
症状の原因となっている食品を見つけることができる「フォドマップ食事療法」への注目が高まっています。
フォドマップ食は3段階
フォドマップ食事療法を実施すると、過敏性腸症候群(IBS)の 3/4人で症状が改善する、
ということが研究結果でわかっています。
フォドマップ食事療法のやり方は、大きく3段階のステップで実施します。
簡単に説明すると
フォドマップ食のすすめ方
1st Step 低フォドマップ徹底期(3週間)
まずは、低フォドマップの食事を徹底し、高フォドマップ食品を避けた食事をします
お腹の症状を抑え、お腹の調子を安定させることが狙い
2nd Step 高フォドマップチャレンジ期(11週間)
高フォドマップの食品を1週間に1種類ずつ食事に再導入します
お腹の不調の原因になっている食品を見つけ出し、把握することが狙い
3rd Step パーソナライズ期
2nd Stepで特定した不調の原因となる高フォドマップ食品を避け、その他は食事制限を徐々に緩和していきます
お腹の症状をコントロールしながら食事の幅を広げていき、バランスの良い食生活を手に入れることが狙い
こうして最終的には、症状の原因食材を特定することで、自分のお腹に合う食事がわかるので
外食時に避けるべきもの、避けなくていいもの等がわかるようになるんです!
原因不明のお腹の不調トラブルを減らすことができたり、
安心して外出ができるようになったりするのでQOLを向上させたい方は試してみるのがオススメです。
ただ、1st Stepを試して症状が改善された人は、
このまま1st Stepを続けたい(2nd Stepで体調を崩すのが怖い)と思ってしまう人がいるのですが…
もしそんなふうに思ったら要注意です!
なぜなら1st Stepを長期間続けると、腸内細菌が非常に偏った状態になり
長期的には症状の悪化や他の病気の原因にもなりかねないと言われているからです。
「フォドマップ食事療法」
=
「低フォドマップ」を続ける
=
健康ではありません
高フォドマップ食品には、本来お腹に良い食品も多く含まれています。
高フォドマップ食品の中でも一部の食品が合わないだけで、
全ての高フォドマップ食品を避け続けることが健康に繋がるわけではないのです。
ここを誤解している方が多いのですが、フォドマップ食を取り組むにあたって非常に大切なポイントなので
ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
簡単でしたが、フォドマップ食事療法の3段階のステップの進め方を解説しました。
フォドマップ食事療法のゴールは、今の症状を改善するだけでなく
- 長期的に健康な腸内環境を得て
- 豊かな食生活で人生を楽しむ
ために、3つのStepを踏んで少しずつ食べられるものの種類や量を増やしていくことです。
腸にいいといわれているものを食べているのにお腹の不調が改善しない…
とお悩みの方は試してみると良いかもしれません。
ただ、フォドマップ食事療法は自己判断で進めるのは推奨されていません。
今回は簡単に解説をしましたが、
実践するときには、正確なフォドマップ(FODMAP)の知識や進め方に関して専門知識を持つ管理栄養士のサポートのもと実施することが大切です。(管理栄養士に関してはこちらの記事に詳しく書いています→「fodmyの管理栄養士は普通の管理栄養士とは違う」)
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